確定拠出年金制度の改正をめぐる今後の展望(第3回)

概要

 今回は、図表を交えながら、今回改正に盛り込まれた内容を手短かに説明して行く。また、それぞれの課題についても簡単に触れる。全体的には、悪くはない内容である。
なぜならば、100人以下の小企業の場合、DC制度の新規導入に関し

   ・事業主は事務手続き等の煩雑さで、金銭以外の理由でも躊躇する
   ・運営管理機関(運管)も採算的に厳しいため積極的な営業が出来ない

 ということで、本来であれば、出来る限り幅広く加入者を増加させるべきDC制度において一種のブラックホールとなっているからである。
 ただ、そうは言っても、掛金上限5,000円の案件を運管が獲りに行くか、というと疑問で、寧ろ、既存の総合型DCの一つとして「簡易型DC制度」を位置づける案も浮上している。いずれにしても商品数を3個に限定する意味は少ない、と考えている運管は多く、今後、どのように小企業DC取引を拡販するかは、依然として大きな課題であろう。(以下、本文参照)

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